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39歳で3度目の流産を経験して、もう子どもは諦めようという気持ちになっていました。
当時は検査という選択肢はありませんでしたが、私は今でいう不育症だったのかもしれません。
今思うと、それも偶然ではなかったように思います。
私は妊娠を予感しながらも、病院に行こうとしませんでした。
それよりも舞台に出たい。まずはこの大事な舞台をやり遂げたい。そう思っていました。
本番前のダンスのリハーサルをしている最中、急に体から何かが抜けたような感覚がありました。
突然体が軽く、楽になりました。
おかげさまで、本番はとてもいい状態で踊ることができました。
今振り返ると、子どもは私の気持ちを汲んで、自分から還っていったのかなと思います。
本当に不思議な感覚だったんですが、あのリハーサルのとき、それまで身体がずっとだるかったのに、急に復活しました。
子どもが欲しいと願い続けてきたけれど、最終的に私は子育てよりも、自分がやりたい道を選ぶことになりました。
迷いがあった私の背中を、赤ちゃんが押してくれた形になりました。
だから今も私は、平和を願って芸術の活動を続けています。