今となってはもう思い出せないのですが
私が手術から帰って夫と会ったのは
たぶんその日の夜遅くだったと思います。
夫は当時とても忙しくて
0時ごろ帰ってくることも結構ありました。
それにしても
私に対して何ひとつ声をかけるわけでもなく
いつもどおりお風呂に入って寝ている夫
この人にとっては何でもないことだったのかな
子どもが亡くなったのに何も感じてないのかな
そしてものすごく暗い私に
何も言わないのはなぜなんだろう
そんなことを考えていました
私は母の前では泣きませんでした。
そして夫の前でも泣かないようにしていました。
もともと感情を出すことが不得意で
我慢してしまうことが多かったので
そのときも人前で泣くことが恥ずかしいことだと
勝手に思っていたのかもしれません。
でも心の中は嵐が吹き荒れていて
感情を抑えれば抑えるほど
自分への怒りと鈍感な夫への怒りが湧いて
ひとりになると毎日涙が止まりませんでした。