マクロビオティック、玄米菜食の理論と実践を学び
私は動物性食品なしの限られた食材で健康的に過ごすことに
楽しさや喜びを見出していました。
ただ同時に、自然食品店で扱っているものは結構お高くて
日本人全員が健康的な野菜やお米を食べることは
現実問題として不可能だと知っていました。
無農薬で作られたものは圧倒的に量が足りないからです。
私が健康になっても他の人が健康でないとしたら
果たしてこれはいいんだろうか?
そんな疑問も付きまとっていました。
そんな中、私はテレビのドラマとかマンガなどを
全然見たくなくなっている自分に気づきました。
ニュースや社会派のドキュメンタリーばかり見たくなって
創作作品の世界がばかばかしく思えていたんです。
以前はドラマや映画、漫画などのファンタジー感がすごく好きで
そういうものを喜んで見ていたのに、一体どうしたんだろう?
ものすごく不思議でした。
これは私の想像でしかないんですが
食べ物が偏り過ぎていたのではないかと思っています。
この偏りは結局は思考の、心の偏りが原因でした。
私は冷え性だったので体を温めるエネルギーが強いものばかり摂取していました。
特に秋から冬にかけて出てくる根菜類は煮物向きで、体が温まります。
私は葉物野菜はほとんど食べず、根菜ばかり使っていました。
根菜はざっくり言うとどっしりした下に向かうエネルギーで
葉物は上に向かう軽やかなエネルギーがあります。
どちらがいいも悪いもなく、どちらも大切なものです。
私の推測では大地に根を張るような現実世界に偏ってしまい
軽やかな空想世界が受け入れられなくなったのかな、と考えています。
すべてにおいてバランスというのはとても大事で
どちらか一方だけ強いのはやはり偏りが出るんですよね。
体も心も中庸、中道が一番バランスの取れた状態です。
それがわからず、私は自分の勝手な思い込みやで食事療法をやっていました。
そういう意味では生理がずっと止まっていたのも、心の偏りに気づくための体験だったのかもしれません。
食事については語りだすときりがなくて
今はもうこだわらなくなっていますが
当時の知識は体調不良のとき役立っています。
ムダな経験はひとつもないんだと思い知らされます。
ちなみに今はドラマもドキュメンタリーもどちらも好きです。
本当に不思議な経験をしました。